基本情報 | (2020年3月1日時点) |
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通貨略称 | QTUM |
通貨名称 | クアンタム(QTUM) |
発行枚数(上限) | 107,000,000枚(上限96,000,000) |
時価総額 | 第35位 |
価格 | 220円前後 |
過去最高価格 | 11,000円前後 |
公式サイト | https://qtum.org/en |
リアルタイムチャート
クアンタム(QTUM)はQtum財団の創業者であるPatrick Dai氏を中心としたプロジェクトで開発され、2017年にリリースされた比較的新しい仮想通貨です。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のそれぞれの利点を併せ持ち、ICOにおいては10億円以上の資金調達にも成功していることから、将来性を非常に期待されているプラットフォームでもあります。
これまで海外取引所のみで取り扱われており、国内取引所での取り扱いがありませんでしたが、先日国内のCoinCheck(コインチェック)のラインナップに加わることが発表され話題になりました。
評価
総合評価: ・将来性:3点/5点 ・流動性:4点/5点 ・格付け:3点/5点 ・価格伸びしろ:4点/5点
特徴・将来性
<スマートコントラクトの軽量化>
クアンタム(QTUM)は、イーサリアムの特徴でもある「スマートコントラクト(契約、執行の自動化)」の技術を導入しています。
イーサリアムはスマートコントラクトを搭載したアプリケーションを動作させるために、スマートコントラクト全体を端末にダウンロードして保持しておく必要がありますが、これでは容量的に非常に重たくなり、動作するコンピュータにも大きな負荷がかかることが弱点として存在していました。
しかしクアンタム(QTUM)は、ビットコインの持つ仮想マシン技術による通貨管理方法(UTXO(Unspent Transaction Output))を用いることにより、スマートコントラクトをこのUTXOの仕組み上で動作させることでイーサリアムのようにデータ全体を端末に保持しておく必要性を無くし、スマホやタブレットといった端末でも容易にスマートコントラクトの技術を利用可能とすることに成功しています。
<POS方式とステーキング>
クアンタム(QTUM)は、PoS(Proof of Stake)という承認アルゴリズムを採用しています。
PoSは仮想通貨の保有量と保有期間に応じてマイニングの権利が獲得できる方式で、ビットコインに代表されるPoW(Proof of Work)のようにマシンパワーに依存しないため、より仮想通貨の非中央集権的なビジョンに基づく平等なアルゴリズムとなっています。
ただし、クアンタム(QTUM)はPoS方式ではありますが、マイニングによる報酬は発生しません。
その代わりに、クアンタム(QTUM)のトークンを専用のウォレットでオンライン状態で保管しておくことによって自動的に報酬を獲得することができる「Staking(ステーキング)」という仕組みがあります。
専用のウォレットはコチラから入手可能です。
<中国当局の影響>
クアンタム(QTUM)はNEOと同様に中華コインであるため、中国の規制や情勢の影響を非常に受けやすいです。
昨今、中国では仮想通貨に対する取り締まりを強化しているため、中国当局の規制によっては大きく下落するリスクがあることは念頭に置く必要があります。
ただし、現在はそのリスクもあって大きく値崩れしているため、今後クアンタム(QTUM)の実用化と中国の規制緩和が進むことになれば、大きく値を戻す可能性も十分期待できます。
流動性
クアンタム(QTUM)は仮想通貨全体の中で18位前後の出来高となるため、出来高からみる相対的な価値は比較的高いと言えるでしょう。
これまでクアンタム(QTUM)はバイナンスやビットレックス等、海外の取引所での取り扱いのみでしたが、近々国内取引所のコインチェックでの取り扱いが予定されています。
銘柄 | 24H取引高(2020/3/1現在) | ランク |
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ビットコイン(BTC) | 約 4兆円前後 | 出来高 第2位 |
クアンタム(QTUM) | 約 510億円前後 | 出来高 第18位 |
格付け
「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の格付け評価
米国の大手格付け機関「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の評価を見ていきます。同社は1971年に創業した独立系の格付機関で、高い中立性を保った信頼性の高い組織で、仮想通貨の格付けを以下の4つの指標を用いて毎年公表しています。
- リスク (Risk Index)
- リワード (Reward Index)
- テクノロジー (Technology Index)
- アドプション (Adoption Index)(普及)
米国の大手格付け機関「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の評価において、クアンタム(QTUM)は評価対象の仮想通貨全体の中で「リスク/リワード」がCランク、「テクノロジー/アドプション」がD+ランク、総合評価でCランクとそれなりの評価となっています。(総合評価Aランクは未だ存在しません)
価格の推移と伸びしろ
対ビットコインにおいて、クアンタム(QTUM)のこれまでの価格変動は下記のチャートのようなものとなっています。
クアンタム(QTUM)は、ビットコイン建てにおいて2018年初の仮想通貨バブルが弾けるまで非常に変動が激しいコインでしたが、バブルが弾けたあとは2018年1月のQTUM = 0.005BTCあたりをピークに下落を続け、2020年3月の現時点では1QTUM = 0.0002BTC前後を推移しています。
現状は地べたを這うような価格の状況が続いていますが、国内取引所のコインチェックに上場することで再起することが期待されています。
これまでクアンタム(QTUM)コインはビットコイン建てで大きなレジスタンス/サポートラインを2017年以降で複数形成しており、この価格が売買を判断する上での重要なタイミングとなります。
- 1QTUM = 0.004BTC付近
- 1QTUM = 0.002BTC付近
- 1QTUM = 0.0006BTC付近
<価格推移>
日付 | BTC建てQTUM価格 | 円建てQTUM価格 |
---|---|---|
2017年6月 | 0.0060BTC | 1,800円前後 |
2017年12月 | 0.0007BTC | 1,200円前後 |
2018年1月 | 0.0050BTC | 11,000円前後 |
2018年9月 | 0.0005BTC | 370円前後 |
2019年7月 | 0.0003BTC | 380円前後 |
2020年2月 | 0.00024BTC | 220円前後 |
まとめ
クアンタム(QTUM)は2017年に誕生した比較的新しい仮想通貨で、スマートコントラクトの技術を応用したビジネス上での活用を目的とし、その独自性が高く評価されています。
現状は低水準での価格が続いていますが、国内取引所では初めてコインチェックに上場が決まったことからも、その将来性が大きく認められていると言えます。
今のうちに仕込んでおくと、将来的に大きく化ける可能性もあるでしょう。
クアンタムを購入できる取引所
クアンタム(QTUM)は以下の国内取引所で購入できます。
・コインチェック(Coincheck)
国内では唯一コインチェックでの取り扱いがあります。
<コインチェック>
まずは無料で口座開設
<ビットバンク>
まずは無料で口座開設
<DMMビットコイン >
まずは無料で口座開設
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