基本情報 | (2020年2月16日時点) |
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通貨略称 | XLM |
通貨名称 | ステラルーメン(Stellar) |
発行枚数(上限) | 20,000,000,000枚(上限∞) |
時価総額 | 第13位 |
価格 | 9円前後 |
過去最高価格 | 98円前後 |
公式サイト | https://www.stellar.org |
リアルタイムチャート
仮想通貨のステラルーメン(XLM)はビットコインのハッキング被害でも話題になった、仮想通貨取引所マウントゴックスの創設者でもあるジェド・マケーレブ氏によって2014年7月に誕生した仮想通貨です。
個人間の取引をターゲットに決済や送金サービスに用いられることを目的としており、非営利団体のステラ開発財団によって開発、運営されているため、ステラはリップル(XRP)と同じく中央集権的な仮想通貨と言えます。
特定の機関に依存しない非中央集権な側面が仮想通貨の特徴と言われることもありますが、中央集権的であることでスピーディな開発とスムーズな運営が可能となり、通貨としての信頼性が向上するというメリットもあります。
もともとの通貨単位はSTR(ステラ)でしたが、2015年にXLM(ステラルーメン)に通貨単位が変更されました。
評価
総合評価: ・将来性:5点/5点 ・流動性:3点/5点 ・格付け:4点/5点 ・価格伸びしろ:3点/5点
特徴・将来性
<リップルとの関連性と発行上限>
ステラルーメン(XLM)はリップル(XRP)のプラットフォームをベースとして開発された仮想通貨です。
リップルが法人向けに企業間での送金、決済サービスに利用されることを目的としているのに対し、ステラルーメンは個人向けの送金、決済サービス促進を目的として開発されているため、この点においてコンセプトが大きく異なります。
しかし、どちらもプラットフォームが同じであること、個人向け、法人向けの違いがあっても、国を超えた送金、決済サービスで活用されることを目的としていることから、2つの通貨は比較的連動したような価格の変動を見せることが多いです。
ただ、今後の価格に影響を与える要素として、ステラルーメンはリップルとは異なる大きなマイナス要素をはらんでいます。
それはステラルーメンは実質「発行上限が無い」という点です。
ステラルーメンの上限は「1000億XLM+年1%」となっており、1000億XLMを発行したあとも毎年1%ずつ上限が増えるということになります。
1000億枚発行したあとの翌年以降もプラス10億枚以上ずつ増え、毎年加速度的に上限が増加する計算なので、かなりの数で増えていきます。
そのため、ステラルーメン(XLM)の通貨としての価値を向上させ、供給枚数以上に需要が増えない限り、大きな価格上昇が見込めないことになります。
通貨として利用しやすいように価値を安定させることは実用化に向いていると言えますが、投資先として選択する上では大きな足かせとなります。
2019年11月にステラ開発財団によって総発行枚数の約半分にあたる550億枚のステラルーメン(XLM)をバーン(消滅)することが発表され、市場の供給量が大きく減少することで一時高騰しました。
これにより供給リスクは幾分和らいだとも言えますが、現在の価格は既にそれを織り込んだものになりますので、価格の安定を目指した仕組みが変わらない以上は投資先としての将来的な懸念は残るでしょう。
<性能>
リップル(XRP)は送金、決済のスピードが非常に速いことで有名ですが、リップルをベースとしているステラも同様の特徴を備えており、ビットコインの決済スピードが10分程度なのに対しステラは約2~5秒で完了させてしまうため、圧倒的な性能を誇っています。
また、ステラの1回の送金にかかる手数料は「0.00001XLM」と非常に低く、このスピードとコストは個人間の送金、決済を目的としているステラにとって最も優位的なポイントと言えるでしょう。
<企業提携と実用化>
ステラはIBMや金融コンサルティングファームのデロイトなど多くの優良企業と提携し、すでに銀行口座を保有できない貧困層などを対象に東南アジアなどのいくつかの地域で決済サービスの実用化に乗り出しています。
ステラの持つ高い基礎性能をベースに大手企業の技術とノウハウを組み込むことで、これから益々ステラは普及していくことになるでしょう。
流動性
ステラルーメン(XLM)は仮想通貨全体の中で20位前後の出来高となるため、出来高からみる相対的な価値は比較的高いと言えるでしょう。
また、海外国内共に取り扱っている取引所も多く、国内ではコインチェック、GMOコイン、DMM Bitcoinでの取り扱いがあります。
銘柄 | 24H取引高(2020/2/16現在) | ランク |
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ビットコイン(BTC) | 約 6兆円前後 | 出来高 第2位 |
ステラルーメン(XLM) | 約500億円前後 | 出来高 第20位 |
格付け
「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の格付け評価
米国の大手格付け機関「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の評価において、ステラルーメン(Stellar)は評価対象の仮想通貨全体の中でB+と高くランク付けされています。
仮想通貨評価機関「DPRating」の格付け評価
次に、仮想通貨専門の格付け機関である「DPRating」の格付けです。
この組織は独自の評価軸でAaa(最高)〜D(最低)のランクで格付けを行なっており、2020年の評価によると、ステラルーメン(XLM)は「Bbb」の高ランクでの評価を受けています。
出典:DPRating
価格の推移と伸びしろ
対ビットコインにおいて、ステラルーメン(XLM)のこれまでの価格変動は下記のチャートのようなものとなっています。
ステラルーメン(XLM)は、ビットコイン建てで見た際には2018年初の仮想通貨バブルが弾けたあとも一定の価値を保ってきましたが、2019年に入ってから0.00003BTCを割ると一気に価格が崩れ、現在は1XLM=0.000008BTC程度を推移しています。
これまでステラルーメン(XLM)はビットコイン建てで大きなレジスタンス/サポートラインを2017年以降で複数形成しており、この価格が売買を判断する上での重要なタイミングとなります。
1XLM = 0.000046BTC付近
1XLM = 0.000027BTC付近
1XLM = 0.0000055BTC付近
<価格推移>
日付 | BTC建てXLM価格 | 円建てXLM価格 |
---|---|---|
2016年6月 | 0.000002BTC | 0.15円前後 |
2017年3月 | 0.0000015BTC | 0.2円前後 |
2017年5月 | 0.00003BTC | 5.5円前後 |
2017年10月 | 0.000003BTC | 1.5円前後 |
2018年1月 | 0.000056BTC | 98円前後 |
2018年11月 | 0.000046BTC | 28円前後 |
2020年2月 | 0.000008BTC | 9円前後 |
各仮想通貨関連のステラルーメン(XLM)の価格予想としては幅広く、5年以内に30円〜300円のレンジでの予想が多く見られました。
<LDJキャピタルDavid Drake会長の予想価格>
仮想通貨ファンド「LDJキャピタル」のDavid Drake会長はステラの将来性を高く評価し、「今後10兆円規模(単価50円超)に成長する可能性がある」と予想しています。
まとめ
ステラルーメン(XLM)は個人向けのサービスとして、リップルのプラットフォームをベースに高いパフォーマンスと低コストを実現した仮想通貨です。
IBMやデロイトなど大手企業とも提携しており、すでにステラを使った送金、決済サービスが一部の地域で実用化されているため、今後も貧困層を中心に普及していくことが考えられます。
格付け機関の評価も高く将来性が期待できますが、発行上限がなく実用性を重視した価格の安定を目指しているために、投資先として大きな高騰が望みにくい仕組みになっている点で一部懸念が残ります。
ただし550億枚ものバーンが実行されたこともあり、今後も多くの企業提携と実用化の促進が進めば供給以上に需要が増大し、安定的に価値が向上していくことも期待できるでしょう。
ステラを購入できる取引所
ステラルーメン(XLM)は以下の国内取引所で購入できます。
・コインチェック(Coincheck)
・DMM Bitcoin
使いやすさではコインチェックが一歩リードしていますが、全て無料で口座開設できるので、一通り利用してみて気に入った取引所に絞って取引するか、多く保有する場合はリスク分散のために複数の取引所に分けて保管することをオススメします。
<コインチェック>
まずは無料で口座開設
<ビットバンク>
まずは無料で口座開設
<DMMビットコイン >
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