『ビットコイン(Bitcoin/BTC)』の特徴から見た今後の将来性と価値を評価・採点

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基本情報 (2020年2月9日時点)
通貨略称BTC
通貨名称ビットコイン(Bitcoin)
発行枚数(上限)18,000,000枚(上限21,000,000枚)
時価総額第1位
価格1,080,000円前後
過去最高価格2,200,000円前後
公式サイトhttps://bitcoin.org/ja/

リアルタイムチャート

ビットコイン(BTC)は言わずと知れた仮想通貨界のキングです。今の仮想通貨(暗号資産)の躍進は、全てこのビットコインが起源となっています。

仮想通貨の代表格として知られるビットコインは、「サトシ・ナカモト」と呼ばれる人物の「中央当局や金融機関などを介さずに、個人間で直接決済が可能なP2P(Peer to Peer)の技術と方法論」の論文を応用してオープンソースとして開発されたものです。

仮想通貨に詳しくない人々にとっては、仮想通貨(暗号資産)=ビットコインと一般的に認知されており、実際に仮想通貨はビットコインとそれ以外のアルトコインという風に大きく2種類に分類されます。

ビットコイン(BTC)は仮想通貨の代名詞である「ブロックチェーンの技術」と「非中央集権の仕組み」に則った価値を提供する、唯一無二のオリジナルコインと言えます。

評価

総合評価 

  ・将来性:5点/5点
  ・流動性:5点/5点
  ・格付け:4点/5点
  ・価格伸びしろ:4点/5点

将来性

今やビットコインよりもハイスペックで高機能な仮想通貨(暗号資産)は数々誕生していますが、デジタルゴールドと呼ばれるビットコインは、金などと同じく資産クラスとして不動の地位を確立しています。
そのため、今後多種多様かつ高性能な通貨が生み出されていったとしても、ビットコインの価値はそうそう揺がないでしょう。

ビットコインを初めとした仮想通貨全般は2017年末に価格が急騰したあと、その反動で2018年以降に30万円台にまで大きく価格を落としました。

そのときに「もうビットコインは終わりだ」「実態を持たない無価値なものだ」と多くの専門家やメディアが騒ぎ立てていた声をよそに、現在は再度100万円超まで浮上し、その実力を見せ付けています。

仮想通貨はいまだ黎明期にあり、これから実用化が促進され、普及していくことで、価格的にもまだまだ成長する余力を残していると言えます。

急速に成長を続けてきたビットコインですが、過去から現在まで何度も暴騰と暴落を繰り返し、現状の価格にまで成長してきました。

発行当時、はじめてのビットコインでの取引は10,000BTCとピザ1枚の交換だったと言います。
そのときに1円にも満たなかったビットコインの価値が、10年後に100万円になると誰が予想できていたでしょうか。

これからのことは誰にも分かりませんが、これからも仮想通貨の躍進が続くことを考えると、100万円の価値で頭打ちとは到底言えないと考えられるでしょう。

ビットコインは発行上限が2100万枚と決められているため、需要に対して供給量を増やすことはできません。

今後実用性が高まって需要が増えるのと同時に、日々多くのビットコインがトラブルなどで闇に葬られていることを考えると、これから供給はさらに減り、益々価値を上げていくと考えられます。

仮想通貨(暗号資産)に対する規制強化による法整備も進んできているため、仮想通貨業者の安全性も飛躍的に向上しており、そのことも今後は普及の後押しとなっていくでしょう。

また、仮想通貨の価格に目が向きがちですが、ビットコインに用いられている「分散型台帳管理システム」であるブロックチェーンの技術は、将来的に現在の取引や決済の在り方を変える可能性を持つ革新的な仕組みです。

各団体、企業において、ビットコインをはじめ仮想通貨を用いた実用化の研究開発が進められているため、自分たちの暮らしを変えるテクノロジーに対する投資として、保有を検討してみてはいかがでしょうか。

流動性

ビットコイン(BTC)は出来高トップのドルペッグを採用しているテザーコイン(USDT)を除き、仮想通貨全体の中で実質トップの出来高を誇っており、出来高からみる相対的な価値は他を圧倒していると言えるでしょう。

また、仮想通貨市場における基軸通貨としての地位を確立しているため、基本的に国内海外含め、仮想通貨取引所の全てで取り扱いがあります。

銘柄24H取引高(2020/2/9現在)ランク
ビットコイン(BTC)約 8兆円前後出来高 第2位
イーサリアム(Ethereum)約 4兆円前後出来高 第3位

格付け

「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の格付け評価

米国の大手格付け機関「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」において、ビットコイン(BTC)は評価対象の仮想通貨全体の中でAランクとされ、リップル(XRP)やイオス(EOS)とともに最高位と評価されています。

出典:Weiss Rating社 2019年格付け

価格の推移と伸びしろ

通常、この章では価格の伸びしろをテーマに、対ビットコイン建てでの価格変動を見ていきますが、基軸通貨であり、仮想通貨の王者である本ビットコイン(BTC)は比較対象がないため、円建てでのチャートを確認します。

ビットコインが誕生した2009年頃では1BTCが0.1円程度の価値しかなかったので、2017年12月半ばに一時220万円付近まで到達したことを考えると、なんと誕生から2200万倍も高騰したことになります。
100円が22億円です。なんだかもう良く分かりませんね。

非常に夢のある話ですが、ビットコイン(BTC)は2017年12月半ばに他のアルトコインと一緒に急騰したあと、一度40万円を切るところまで急落しましたが、最近では急激な回復を見せて再度100万円超の価格にまで値を戻しています。

仮想通貨市場はまだまだ黎明期の段階なので、これから実用化が進むに連れて更なる高騰を見せるのは間違いないでしょう。
ただし、仮想通貨はフィアット(法定通貨)の在り方に大きな影響を及ぼすテクノロジーですので、世界的な規制により価格が左右されてしまう可能性も否定できません。

BTC_JPN_chart
出典:CoinGecko.com

<価格推移>

日付円建てBTC価格
2013年6月10,000円前後
2015年12月50,000円前後
2017年3月130,000円前後
2017年12月2,200,000円前後
2019年2月380,000円前後
2019年7月1,300,000円前後
2020年2月1,080,000円前後



以下、各界のビットコイン(BTC)の今後の価格予想を纏めました。
流石に仮想通貨界の王者であるだけあって、強気の予想が目立ちます。

<McAfee創業者ジョン・マカフィー氏の予想価格>

McAfeeの創業者であるジョン・マカフィー(John McAfee)氏はビットコイン(BTC)の価格は2020年末までに100万ドル(約1億円)を超えるとかなり強気な予想を立てています。

<BitMEXのCEO Arthur Hayes氏の予想価格>

海外の仮想通貨FX取引所の最大手であるBitMEXのCEOであるArthur Hayes氏は、2020年末にビットコイン(BTC)は20000ドル(約220万円)に到達すると予想しています。

<ブルームバーグの予想価格>

アメリカの大手総合情報サービス会社であるブルームバーグは、2020年のビットコイン(BTC)の価格の見通しについて、「2019年の最高値付近である1万4000ドル(約150万円)まで再び上昇するだろう」と予測している。

<Webbotの価格予測>

インターネット上の膨大なデータを分析し、ビットコインを始め、いくつもの仮想通貨の価格を予測して的中させて話題になったWebbotというロボットがありますが、Webbotの2019年の予測によると「ビットコイン(BTC)の価格は秋に220万円、年度末に1100万円」と予測しました。
実際には2019年末の価格は80万円前後だったため、残念ながらこの予測は外れています。

<トーマス・リー氏の予想価格>

Fundstrat Global Advisorsの共同創業者であり、投資家としても著名なThomas Lee氏は、ビットコイン(BTC)は2020年の3月までに91000ドル(約1000万円)に到達すると予想しています。

<BitfinexのCTO Paolo Ardoino氏の価格予想>

海外取引所BitfinexのCTOであるPaolo Ardoino氏は、少なくとも2020年末までにビットコイン(BTC)は20,000ドル(約220万円)に高騰すると予想してます。

まとめ

いかがだったでしょうか。
ビットコイン(BTC)はデジタルゴールドとしての地位を確立し、それを不動のものにしています。
現状のドミナンス(仮想通貨市場でのビットコイン(BTC)の割合)を考えると、ビットコインの飛躍なくして、その他の仮想通貨であるアルトコインの上昇も無いものと考えます。

現状数々のICOにより数千種類の仮想通貨が存在する中、今後まだまだ成長を続けていく仮想通貨市場の波に乗るうえでのリスクを最大限に抑えたい場合、投資先として選択できるのはビットコイン(BTC)一択と言っても過言では無いでしょう。

ビットコイン を購入できる取引所

ビットコイン(BTC)は以下の国内取引所で購入できます。
・コインチェック(Coincheck)
・BitBank(ビットバンク)
・DMM Bitcoin

・Bybit(バイビット)

使いやすさではコインチェック、手数料ではビットバンクが一歩リードしていますが、全て無料で口座開設できるので、一通り利用してみて気に入った取引所に絞って取引するか、多く保有する場合はリスク分散のために複数の取引所に分けて保管することをオススメします。

コインチェック

<コインチェック>
まずは無料で口座開設

bitbank

<ビットバンク>
まずは無料で口座開設

<DMMビットコイン >
まずは無料で口座開設

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