『ネム(NEM)』の特徴から見た今後の将来性と価値を評価・採点

NEM-logo
基本情報(2020年2月10日時点)
通貨略称NEM
通貨名称ネム( Nem )
発行枚数(上限)9,000,000,000枚(全て発行済み)
時価総額第27位
価格7円前後
過去最高価格210円前後
公式サイトhttps://nem.io

リアルタイムチャート

ネム(NEM/XEM)は2018年1月に発生したのコインチェックの流出事件で一気に知名度を上げた仮想通貨です。

同社取引所の管理体制の不備によって、たまたまネム(NEM)が不正アクセスによって盗難の対象になってしまいましたが、本来ネム自体はマルチシグや改竄防止の独自機能などの高い安全性を備えています。

ネム(NEM)はビットコインの持つ課題を解決する目的で誕生した仮想通貨であり、取引性能やコスト面での課題を改善しながら、新たなマイニング方式の採用やセキュリティ面での独自機能などを付加しています。

ネムは「中央集権化を解消して、NEMによって新しい経済圏を作る」ことを目的としてスタートしました。 その想いがネムのコミュニティの強さや仕組みに大きく繋がっています。

評価

総合評価 

  ・将来性:4点/5点
  ・流動性:3点/5点
  ・格付け:4点/5点
  ・価格伸びしろ:4点/5点

特徴・将来性

<性能>

ネム(NEM)はビットコインと比較して、1ブロックあたりの生成時間が10分の1程度であるため、取引の承認速度が非常に高速です。
今後2020年にネムは(以前はカタパルトと呼ばれていた)次世代ブロックチェーンであるシンボル(SYMBOL)のアップデートにより更なる処理性能の向上を予定しています。

これが実装されるとあのリップルを超える圧倒的な処理速度と機能性を獲得することになり、一気にスケーラビリティの問題(取引量増加に伴う容量問題)を解決することが可能となります。

これが実現すればネムの評価は飛躍的に高まると見られていますので、将来性は高いと言えます。

<コミュニティ>

ネム(NEM)の大きな特徴として、コミュニティーが非常に活発なことが挙げられます。

ネムでの決済が可能な店舗はすでに100店舗を超えており、「NEM bar」というバーや、「nemket」と呼ばれるフリーマーケットが日本でオープンしたり、NEMを題材にした各種イベントが多く開催されています。

コミュニティが活発であることは、NEMを実用的に利用することでファンを獲得し、価格を押し上げる意味でも非常に重要な要素となるので、大きな強みとなるでしょう。

<ハーベスト>

ネム(NEM)では、マシンの処理能力にマイニングの成功が依存する「PoW方式」と、コインを保有量にマイニングの成功が依存する「PoS方式」の課題を解決する「PoI(Proof of Importance)」というNEM独自のアルゴリズムに基づいたマイニングの方式がとられています。

ネム(NEM)ではマイニングのことをハーベスト(収穫)と呼んでおり、PoIはNEMの保有量や取引回数、取引量に応じてNEMの流動性に貢献したユーザーが報酬を得ることができる仕組みで、一部のノードに富が偏ることなく、マシンパワーや資産の違いによって格差が生まれにくい公平性の高い構造になっています。

そのため、資金力の低い個人投資家でも比較的マイニング(ハーベスト)に参加しやすいという特徴があります。

総発行枚数

ネム(XEM)の総発行数は約90億枚で、すでにその全てが発行済みであり、今後もネムの供給量が増えることはありません。

そのため、今後ネムが普及して需要が増えたとしても新たな供給がない以上は価格が上がるしかないので、価値が落ちにくく、価格が上がりやすいと考えられます。

流動性

ネム( Nem )は仮想通貨全体の中で40位前後の出来高となるため、出来高からみる相対的な価値はあまり高くありません。

しかし、海外取引所では最大手のバイナンスを中心に売買が行われており、国内ではコインチェックやZaifなどの大手取引所に上場していることから、国内では根強い人気のある仮想通貨となっています。とは言っても、まだまだ取り扱っている取引所が少ないため、流動性を上げるために今後どれだけの取引所に上場することができるかが課題となります。

銘柄24H取引高(2020/2/9現在)ランク
ビットコイン(BTC)約 8兆円前後出来高 第2位
ネム( Nem )約 50億円前後出来高 第44位

格付け

以下はネム(NEM)に対する各機関の格付け評価です。
高評価と低評価が極端で、見方によって大きく評価が分かれる仮想通貨であることが分かります。

「Token Insight社」の格付け評価

中国のブロックチェーン関連プロジェクトの調査会社である「Token Insight」社による2019年の格付けで、ネム(NEM)は全288銘柄の中で上位14番目に位置する「BBB」との高い評価を受けました。

「バイナンス(Binance)」の格付け評価

世界最大手の仮想通貨取引所バイナンス(Binance)の格付け評価では、ネム(NEM)はA+〜Dランクの10段階評価のうち、上位2番目に高い「A」ランクの高い評価を受けています。

「北京情報センター(CCID)」の格付け評価

中国のシンクタンクである北京情報センター(CCID)は、33種類の仮想通貨を対象とした格付け評価にて、33位中で「32位」という大変低い評価にとどまっています。

価格の推移と伸びしろ

価格の伸びしろをテーマに、対ビットコイン建てでの価格変動と、各業界団体、著名人によるこれまでの価格予想を見ていきます。

対ビットコインにおいて、ネム(NEM)のこれまでの価格変動は下記のチャートのようなものとなっています。

ネム(NEM)は、2018年1月初旬の1NEM = 0.0001BTC(日本円で200円前後)をピークに急激な下落を続け、ビットコイン建てで見た場合でも現在(2020/2/9)では1NEM = 0.000006BTC(日本円で6円前後)付近にまで落ち込んでしまっています。

ネムが落ち込んだのは2018年1月26日に発生したコインチェックのハッキング被害によるネムの大量流出が原因とされている見方もありますが、ちょうどバブルが弾けて仮想通貨市場全体が下落傾向にあった時期だったので、言われるほどの因果関係はなかったと考えます。

ただ、ネムのイメージ悪化によって下落のスピードを加速させる出来事ではあったかもしれません。(実際の原因はネムにあったわけではなく、取引所の管理体制にあったわけですが)

しかし、2020年1月から徐々にではありますが回復の兆しを見せており、もともとの基本性能の高さとコミュニティの強さによって復活する可能性は十分にあるでしょう。

また、ネムは約90億枚を上限とする発行枚数が全て発行済みであるため、これから市場にネムが新たに供給されることがなく、総量は徐々に減って希少性が上がっていく点においても、価格が向上する上では非常に好材料だと言えます。

NEM_BTC_chart
出典:CoinGecko.com

これまでネム(NEM)はビットコイン建てで2017年以降に大きなレジスタンス(抵抗性)/サポートライン(指示線)を複数形成しており、以下の価格が売買を判断する上での重要なタイミングとなります。

  • 1EOS = 0.000110BTC付近
  • 1EOS = 0.000050BTC付近
  • 1EOS = 0.000025BTC付近

<価格推移>

日付BTC建てNEM価格円建てNEM価格
2016年1月0.0000004BTC0.02円前後
2016年12月0.000004BTC0.4円前後
2017年5月0.00012BTC29円前後
2017年12月0.00002BTC27円前後
2018年1月0.0001BTC210円前後
2019年9月0.000004BTC4.6円前後
2020年2月0.000006BTC6.5円前後



仮想通貨のネム(NEM)に対する価格予想は様々ありますが、どれも現状の価格からみると楽観的すぎるものばかりであまり参考になりませんね、、、
やはり仮想通貨の価格のボラティリティは常識が通用しない面があるので、簡単には予想できないでしょう。

<CRYPTOCURRENCYの予想価格>

アメリカの仮想通貨の価格予想サイトである「CRYPTOCURRENCY」は、2019年には95ドル(約10,000円程度)まで上昇するだろうと予測していました。
今現在では6円ですからね、、、かなり豪快な外しっぷりです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
ネム(NEM)はコインチェックの事件でマイナスなイメージが付いて有名になったものの、基本性能や日本での人気も高くコミュニティも活発であるため、今後の大型アップデート(Symbol)の成功如何によって大きく価値が高まる可能性を秘めています。

ネムの通貨は全て発行済みで今後新たな供給がないことからも、相対的に見て現状の価値は低すぎるものと見ています。一桁円の今はまさに仕込みどきと言えるのではないでしょうか。

ネムを購入できる取引所

ネム(NEM)は以下の国内取引所で購入できます。
・コインチェック(Coincheck)
・DMM Bitcoin


全て無料で口座開設できるので、一通り利用してみて気に入った取引所に絞って取引するか、多く保有する場合はリスク分散のために複数の取引所に分けて保管することをオススメします。

コインチェック

<コインチェック>
まずは無料で口座開設

bitbank

<ビットバンク>
まずは無料で口座開設

<DMMビットコイン >
まずは無料で口座開設

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