基本情報 | (2020年3月1日時点) |
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通貨略称 | BNB |
通貨名称 | バイナンスコイン(Binance Coin) |
発行枚数(上限) | 185,000,000枚(上限153,000,000) |
時価総額 | 第9位 |
価格 | 2,000円前後 |
過去最高価格 | 4,200円前後 |
公式サイト | https://www.binance.com/en/bnb |
リアルタイムチャート
バイナンスコイン(BNB)は、世界最大級の仮想通貨取引所であるBinanceが発行するトークンです。
2017年7月にBinanceが行ったICOにより公開され、元々はイーサリアムのトークンの一つである「ERC20」と呼ばれる規格に準拠して開発されています。
しかし、その後2019年4月にBinance独自のブロックチェーンに移行し、「BEP2」と呼ばれる規格のトークンとして生まれ変わっています。
バイナンスコイン(BNB)は一般的な仮想通貨とは異なり、取引所のトークンとして主にBinaceのサービスの中でのみ利用されることを目的としています。
発行当初は1BNB = 5円足らずで取引されていた通貨ですが、その後1BNB = 4,000円にまで高騰して話題を集めました。
評価
総合評価: ・将来性:4点 / 5点 ・流動性:3点 / 5点 ・格付け:4点 / 5点 ・価格伸びしろ:4点 / 5点
特徴・将来性
<取引手数料の割引>
バイナンスコイン(BNB)は主にBinance取引所における様々なサービスに対して用いられます。
BNBはBinanceの中で基軸通貨として取り扱われているため、BNBを使って各種仮想通貨の購入取引を行うことが可能ですが、その取引時の手数料や、出金時の手数料をBNBで支払うことによって割引が受けられる点が特徴です。
Binanceの取引手数料は通常0.1%となっており、そもそも他の取引所と比較しても割安な設定ですが、BNBを使用することによって更に安く取引が可能となります。
ただし、毎年段階的に割引率が減っていくため、取引においてBNBを活用するのであれば早めの利用が望ましいと言えます。
1年目 | 割引率:50% |
2年目 | 割引率:25% |
3年目 | 割引率:12.5% |
4年目 | 割引率:6.75% |
5年目以降 | 割引率:なし |
<段階的なバーンを実施>
BNBはBinanceによって四半期ごとに一定枚数がバーンされています。
バーンは仮想通貨の一定枚数を完全に消却することを意味しますが、BNBはすでに発行枚数の上限(2億枚)まで発行済みであるため、バーンが行われるたびにその希少性が増し、価格の上昇に繋がります。
このバーンをBNBが総供給量の50%(1億枚)に達するまで実施する計画となっているため、今後段階的に発行時の半分にまで総量が減少することに伴い、1BNBあたりの価値も段階的に上昇することが期待できます。
<IEOの積極的な推進>
BNBの価格を大きく高騰させた要因となるのが、バイナンスローンチパッド(Binance Launchpad)です。
ローンチパッドはBinanceが実施するICOおよびIEOのことで、ICOは「Initial coin offering」、IEOは「Initial Exchange offering」の略になります。
どちらも仮想通貨のスタートアップ時の資金調達手段ですが、IEOはBinanceが新規発行の仮想通貨に対してその将来性と信頼性を評価し、基準をクリアした通貨のみ自身の取引所に上場させる手法で、このIEOが2019年に入ってから一気に盛り上がりました。
このIEOに参加するための抽選券を獲得するためにはBNBを多く保有しておくことが有利になっていることから、IEOの実施がアナウンスされるタイミングでBNBは一気に高騰する傾向があります。
<Binanceとは一蓮托生>
当たり前のことですが、BNBは発行元であるBinanceの影響を強く受けます。
Binanceは仮想通貨に対する規制が強い中国の取引所であり、当局からの規制強化やBinance自体の業績不振、不祥事によって暴落するリスクをはらんでいます。
BNBはBinance上での用途しかないため、他の仮想通貨とは異なりBinanceとは一蓮托生であると言えます。
流動性
流動性は、どのくらい取引が活発に行われているか、市場価値として安定しているかを示す指標になります。
通貨の価値を評価するうえで、流動性は非常に重要な要素となります。流動性が高いほど、通貨として安定的で価値も高く、逆に低ければ通貨としての価値が低いといえます。
流動性が低いと通貨としての価値も安定せず、価値が安定しなければ通貨としての信頼性も生まれません。
ただ、流動性が低いとボラティリティも非常に高くなるため、スキャルピングやデイトレードなど短期的に売買して利益を上げる際には魅力的な投資対象となる側面もあります。
バイナンスコイン(BNB)は仮想通貨全体の中で20位前後の出来高となるため、出来高からみる相対的な価値は比較的高いと言えるでしょう。
バイナンスコイン(BNB)はBinanceの取引所トークンであるため、国内取引所での取り扱いはありません。
銘柄 | 24H取引高(2020/3/1現在) | ランク |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 約 4兆円前後 | 出来高 第2位 |
バイナンスコイン(BNB) | 約 350億円前後 | 出来高 第20位 |
格付け
「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の格付け評価
米国の大手格付け機関「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の評価を見ていきます。同社は1971年に創業した独立系の格付機関で、高い中立性を保った信頼性の高い組織で、仮想通貨の格付けを以下の4つの指標を用いて毎年公表しています。
- リスク (Risk Index)
- リワード (Reward Index)
- テクノロジー (Technology Index)
- アドプション (Adoption Index)(普及)
バイナンスコイン(BNB)はこの格付けにおいて評価対象の仮想通貨全体の中で「リスク/リワード」がB-ランク、「テクノロジー/アドプション」がDランク、総合評価でC+ランクとそれなりの評価となっています。(総合評価Aランクは未だ存在しません)
仮想通貨評価機関「DPRating」の格付け評価
次に、仮想通貨専門の格付け機関である「DPRating」の格付けです。
この組織は独自の評価軸でAaa(最高)〜D(最低)のランクで格付けを行なっており、2020年の評価によると、バイナンスコイン(BNB)は「A」ランクと非常に高い評価を受けています。
出典:DPRating
価格の推移と伸びしろ
対ビットコインにおいて、バイナンスコイン(BNB)のこれまでの価格変動は下記のチャートのようなものとなっています。
2018年初の仮想通貨バブルが弾けて以降、市場の低迷と共にほとんどの仮想通貨が大きく価格を落としているのを横目に、バイナンスコイン(BNB)は持続的に成長を続けてきました。
2018年1月の価格は1BNB = 0.001BTC程度でしたが、2019年5-6月にはIEOのブームに乗り、一時は1BNB = 0.004BTC超(日本円で4,000円前後)の価格にまで上昇しています。
当時2017年10月頃には1BNB = 0.000008BTC(日本円で5円程度)の価格であったことを考えると、2年足らずで800倍にまで高騰したことになり、まさに驚異的と言えるでしょう。
IEOのブームが落ち着いて現状は1BNB = 0.002BTC程度で推移していますが、Binanceの将来性を考えると、今後も再度上昇してくる可能性は十分にあるでしょう。
<価格推移>
日付 | BTC建てBNB価格 | 円建てBNB価格 |
---|---|---|
2017年10月 | 0.000008BTC | 5円前後 |
2018年1月 | 0.0015BTC | 2,600円前後 |
2018年6月 | 0.0025BTC | 1,700円前後 |
2018年12月 | 0.0013BTC | 600円前後 |
2019年6月 | 0.0040BTC | 4,100円前後 |
2020年2月 | 0.0021BTC | 2,000円前後 |
まとめ
バイナンスコイン(BNB)は世界最大級の仮想通貨取引所であるBinanceの発行トークンであることから、その取引所の将来性と安定性を背景に価格も右肩上がりで上昇を続けてきました。
今後もバーンによる1BNBあたりの価値向上や、Binanceの発展ともにバイナンスコイン(BNB)も成長を続けることが期待できますが、規制当局の動きや情勢によって影響を受けることも考えられるので注意が必要です。
バイナンスコインを購入できる取引所
バイナンスコイン(BNB)は現在国内での取り扱いがないため、以下の海外取引所で購入できます。
・バイナンス(Binance)
<コインチェック>
まずは無料で口座開設
<ビットバンク>
まずは無料で口座開設
<DMMビットコイン >
まずは無料で口座開設
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