基本情報 | (2020年2月15日時点) |
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通貨略称 | FCT |
通貨名称 | ファクトム(Factom) |
発行枚数(上限) | 約9,000,000枚(上限∞) |
時価総額 | 第130位前後 |
価格 | 350円前後 |
過去最高価格 | 9,000円前後 |
公式サイト | https://www.factom.com |
リアルタイムチャート
ファクトム(FCT)は、土地や証券、保険などの金融関係書類などをブロックチェーン上で保管、監査が可能となるプラットフォームです。
通貨以外の用途で利用することを目的としていることから「ビットコイン2.0」とも呼ばれ、これまで公的機関や銀行などで保管されていた機密情報などが含まれるセンシティブな書類をブロックチェーン上でデジタルに管理することで
匿名性を保ちつつ、文書の紛失や盗難のリスクを回避することが可能となります。
ファクトムはブロックチェーン上で安全に書類やデータを管理するためのプラットフォームの名称で、通貨単位は「FCT」になります。
評価
総合評価: ・将来性:4点/5点 ・流動性:2点/5点 ・格付け:1点/5点 ・価格伸びしろ:4点/5点
将来性
ファクトムは、Factom社が開発と管理を行っていることから、仮想通貨ながら中央集権的な構造となっています。
ブロックチェーン上での書類の管理、認証が可能となるために、ファクトムをビジネスで利用することにより管理コストを大きく削減することが可能で、
Factom社はビル・ゲイツ財団など複数企業から数十億規模の資金提供を受けて開発が進められているため、プロジェクトが順調に進みさえすれば将来性は期待できるでしょう。
主にはアメリカの住宅ローンの関連データをファクトムによってブロックチェーン上で管理し、住宅ローンの管理コストの削減やデータの改竄を回避することを目的としたファクトムハーモニーと呼ばれるプロジェクトや、カルテなどのセンシティブ情報をファクトムのプラットフォームで保管、管理し、ブロックチェーン上に保管された情報を即座に照会できるよう医療分野での活用を目的としたDLOCプロジェクトなど、管理コストの削減や効率化を目指したビジネスにおける活用を進めています。
ただし、ファクトムはFactom社によって開発、管理が行われている中央集権的な仮想通貨であり、プロジェクトが滞ったりFactom社が破綻するようなことになると直接的にFCTの価格に影響を与えてしまうため、Factom社に依存したリスクがあります。
また、FCTには発行枚数の上限がないため、今後供給量が増えてきた際に需要が追いつかなければ単価が下がるリスクも存在しています。
流動性
ファクトム(FCT)は仮想通貨全体の中で130位前後の出来高のため、出来高からみる相対的な価値は非常に低いと言えるでしょう。
また、取り扱っている取引所も少なく、国内では現時点でコインチェックでしか取り扱いがありません。
アメリカの取引所大手Bittrexでも取り扱いがありましたが、2019年に取引停止となってしまいました。
銘柄 | 24H取引高(2020/2/3現在) | ランク |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 約 6兆円前後 | 出来高 第2位 |
ファクトム(FCT) | 約 6500万円前後 | 出来高 130位前後 |
なんと取引高がビットコインの100000分の1しかありません。
板が薄い分ボラティリティは高いので、短期売買には向いているとも言えるでしょう。
格付け
Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社やその他の格付け機関において、ファクトムの評価で特に芳しいものはありませんでした。
価格の推移と伸びしろ
対ビットコインにおいて、ファクトム(FCT)のこれまでの価格変動は下記のチャートのようなものとなっています。
ファクトム(FCT)は、ビットコイン建てで見た際2018年をピークに下落に次ぐ下落を続け、現状はピーク時の40分の1程度となっています。
ファクトムを活用したプロジェクトが順調にいかなければ更なる下落が続くことになるかもしれませんが、プロジェクトが成功してビジネス上での実用化が実現すれば、現状の枠に囚われない高騰を見せるでしょう。
これまでファクトムはビットコイン建てで2017年以降に大きなレジスタンス(抵抗性)/サポートライン(指示線)を複数形成しており、以下の価格が売買を判断する上での重要なタイミングとなります。
- 1FCT = 0.006BTC付近
- 1FCT = 0.004BTC付近
- 1FCT = 0.0025BTC付近
<価格推移>
日付 | BTC建てFCT価格 | 円建てFCT価格 |
---|---|---|
2016年6月 | 0.0014BTC | 105円前後 |
2016年9月 | 0.006BTC | 350円前後 |
2017年3月 | 0.0025BTC | 350円前後 |
2017年6月 | 0.013BTC | 4,000円前後 |
2018年1月 | 0.005BTC | 9,000円前後 |
2018年12月 | 0.004BTC | 1,500円前後 |
2020年2月 | 0.00035BTC | 360円前後 |
まとめ
いかがだったでしょうか。
ファクトム(FCT)は通貨としての用途以外でブロックチェーンを活用することを目的としている独自性のあるプラットフォームです。
世界のマイクロソフトが出資していることからも大きく期待が持てるプロジェクトですが、中央集権的なFCTの価値はFactom社が進めているプロジェクトの成否に大きく依存することになるでしょう。
現状プロジェクトの進捗が芳しくないゆえにコインの価格が下がってしまっていますが、将来性に期待して価格が落ちているときに保有しておく価値はあるかもしれません。
ファクトムを購入できる取引所
ファクトム(FCT)は以下の国内取引所で購入できます。
・コインチェック(Coincheck)
国内では唯一コインチェックでの取り扱いがあります。
<コインチェック>
まずは無料で口座開設
<ビットバンク>
まずは無料で口座開設
<DMMビットコイン >
まずは無料で口座開設
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