基本情報 | (2020年2月15日時点) |
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通貨略称 | LTC |
通貨名称 | ライトコイン(Litecoin) |
発行枚数(上限) | 84,000,000枚(上限64,000,000枚) |
時価総額 | 第6位 |
価格 | 9,000円前後 |
過去最高価格 | 40,000円前後 |
公式サイト | https://litecoin.com/en/ |
リアルタイムチャート
ライトコイン(LTC)は、ビットコイン(BTC)のプログラムをベースに処理性能を大きく改善し、2011年に当時Googleの開発者だったCharlie Lee氏によって発行されました。
今でこそビットコインに準ずるアルトコインが数多く開発、発行されていますが、ライトコインはその中でも一番初めに発行された歴史あるアルトコインです。
ビットコインと同じく非中央集権的な仮想通貨ではありますが、実際は開発者のCharlie Lee氏が代表を務める財団が中心となって開発、管理されていると言われています。
ビットコインと基本機能は同様ですが、送金スピードや発行枚数がビットコインの約4倍となっていることが特徴です。
評価
総合評価: ・将来性:4点/5点 ・流動性:5点/5点 ・格付け:4点/5点 ・価格伸びしろ:3点/5点
特徴・将来性性能
<性能>
ライトコイン(LTC)はビットコインがベースになっているものの、より性能を向上させ、決済手段として実用化することを特に意識して設計されています。
そのため、 ライトコインは「Segwit」という取引データのブロックサイズを圧縮する仕組みを採用して1ブロックあたりの生成速度を向上させており、ビットコインと比較して、4倍程度の高速化に成功しています。
これによりライトコインはスケーラビリティ(取引量増加による送金遅延)の問題を改善しており、さらに決済データを本来のメインブロックチェーン以外のサイドブロックチェーンを使って処理することによって送金スピードの向上と送金コストの大幅な削減を実現することが可能なライトニングネットワークにも対応しています。
これによって更なるスケーラビリティの改善が可能となるため、今後ライトコインが普及し、決済手段としての実用化を目指すうえで重要な要素となります。
<アトミックスワップ>
通常の仮想通貨取引は取引所などの第三者を介して取引することが一般的ですが、ライトコインはこれら第三者を介さずに直接当事者間で異なる仮想通貨を交換することが可能なアトミックスワップにも対応していることも特徴です。
この技術を採用することによってプライベートキー(秘密鍵)を取引所に委ねる必要がなくなるため、不正やハッキングによる預入リスクを無くすことができます。
<将来性>
ライトコイン(LTC)は決済手段として一般的に実用化されることを目的に作られているため、今後ライトコインを採用する企業が増加し、日常的に広く普及させることができるかどうかが今後のライトコインの価値を左右することになります。
まだ数は少ないものの、実用化の面ではすでに複数の決済サービスでの利用が始まっており、今後Amazonが決済手段としてライトコインの採用を検討しているといった情報もあります。
信憑性は薄いため過度な期待は禁物ですが、実現した場合は流動性が大きく高まり、それに伴ってライトコインの価値も飛躍的に向上していくことが期待できます。
一方、ライトコインは2011年に誕生し、ある程度成熟した仮想通貨であるため、価格面でも他の通貨と比べて比較的安定しています。
今後堅実に開発が進み、実用化が進むことで着々と価値を上げていくタイプの仮想通貨であるため、上記で述べたAmazonとの提携のような起爆剤がない限り急激な高騰などはあまり見込めないかもしれません。
その分、保有リスクは少ないと言えます。
流動性
ライトコイン(LTC)は仮想通貨全体の中でトップ5の出来高を誇っているため、出来高からみる相対的な価値は非常に高いと言えるでしょう。
また、出来高に比例して取り扱っている取引所も多く、国内でも多くの取引所での取り扱いがあります。
銘柄 | 24H取引高(2020/2/15現在) | ランク |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 約 6兆円前後 | 出来高 第2位 |
ライトコイン(LTC) | 約 6千億円前後 | 出来高 第5位 |
格付け
「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の格付け評価
米国の大手格付け機関「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の評価において、ライトコイン(LTC)は評価対象の仮想通貨全体の中でB+ランクと高く評価されています。
仮想通貨評価機関「DPRating」の格付け評価
次に、仮想通貨専門の格付け機関である「DPRating」の格付けです。
この組織は独自の評価軸でAaa(最高)〜D(最低)のランクで格付けを行なっており、2020年の評価によると、ライトコイン(LTC)は「Bb」ランクとの高評価を受けています。
出典:DPRating
価格の推移と伸びしろ
対ビットコインにおいて、ライトコイン(LTC)のこれまでの価格変動は下記のチャートのようなものとなっており、ビットコイン建てで見た際には非常に安定しています。現状の仮想通貨市場のドミナンスをみるとビットコインの上昇がなければその他アルトコインの上昇は期待できず、ビットコインの変動を無視したアルトコインの単独上げは非常に難しいと考えます。
これまでライトコイン(LTC)は大きなレジスタンス/サポートラインを複数形成しており、この価格が売買を判断する上での重要なタイミングとなります。
1LTC = 0.020BTC付近
1LTC = 0.010BTC付近
1LTC = 0.008BTC付近
<価格推移>
日付 | BTC建てLTC価格 | 円建てLTC価格 |
---|---|---|
2013年11月 | 0.009BTC | 430円前後 |
2015年5月 | 0.006BTC | 170円前後 |
2015年7月 | 0.028BTC | 750円前後 |
2017年3月 | 0.003BTC | 460円前後 |
2017年7月 | 0.02BTC | 6,200円前後 |
2018年2月 | 0.02BTC | 23,000円前後 |
2019年4月 | 0.018BTC | 10,000円前後 |
2020年2月 | 0.008BTC | 9,000円前後 |
まとめ
ライトコインは2011年に誕生した、仮想通貨市場では歴史あるコインであり、成熟度も高いため価格も比較的安定しています。
ビットコインはデジタルゴールドとしての地位を確立していますが、実用化の面ではビットコインをベースにしつつ基本性能と拡張性の高いライトコインの方が将来性として勝るものと考えられます。
成熟している分、現状の価格から数十倍といった高騰はあまり期待できないかもしれませんが、今後このまま着実に開発と普及が進むことで、仮想通貨市場の隆盛と合わせて価格も着実に上昇していくでしょう。
リスクを抑えて仮想通貨の未来に投資を考えるのであれば、候補としては最適な仮想通貨の一つだと言えます。
ライトコインを購入できる取引所
ライトコイン(LTC)は以下の国内取引所で購入できます。
・コインチェック(Coincheck)
・BitBank(ビットバンク)
・DMM Bitcoin
使いやすさではコインチェック、手数料ではビットバンクが一歩リードしていますが、全て無料で口座開設できるので、一通り利用してみて気に入った取引所に絞って取引するか、多く保有する場合はリスク分散のために複数の取引所に分けて保管することをオススメします。
<コインチェック>
まずは無料で口座開設
<ビットバンク>
まずは無料で口座開設
<DMMビットコイン >
まずは無料で口座開設
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