基本情報 | (2020年2月2日時点) |
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通貨略称 | ETH |
通貨名称 | イーサリアム(Ethereum) |
発行枚数(上限) | 110,000,000枚(上限∞) |
時価総額 | 第2位 |
価格 | 20,000円前後 |
過去最高価格 | 160,000円前後 |
公式サイト | https://www.ethereum.org/ |
リアルタイムチャート
イーサリアム(Ethereum)はビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨(暗号資産)で、2013年の当時19歳のヴィタリック・ブテリン氏によって考案され発行されました。
イーサリアム最大の特徴はイーサリアムプロジェクトと呼ばれる計画において、「スマートコントラクト」の実現を目的としている点です。
スマートコントラクトは「事前に定めた条件が満たされた時に、自動的に処理を実行する(契約の自動化)」というもので、改ざんが不可能なブロックチェーンの仕組みを利用して実現しようとしています。
例えばネット上の取引等において、「支払いを条件として、その条件が満たされたときに商品の発送処理をする」と定めておけば、支払いと発送が同時に実行され、顔が見えない相手でも人の手を介さずに安全に取引が実施できます。
イーサリアムはこのスマートコントラクトのプラットフォームを実現することを目指しています。
評価
総合評価: ・将来性:5点/5点 ・流動性:5点/5点 ・格付け:5点/5点 ・価格伸びしろ:4点/5点
将来性
2017年に既存のビジネスでイーサリアムを活用することを目的として「イーサリアム企業連合(EEA)」という企業連合が設立され、EEAにはMicrosoftやIBMやトヨタ自動車、サムスン、三菱UFJなどの多様な業界の大手企業が参画して研究開発を行っています。
また、イーサリアムは新規の仮想通貨公開の際の資金調達手段として用いられるICO(イニシャル・コイン・オファリング)のプラットフォームとして多く利用されており、ICO市場ではイーサリアム一強と呼べるぐらいのシェアを誇っています。
このように、様々な大手企業に注目され、活用されているイーサリアム自体の成長性に加え、ICOのプラットフォームとしても大きなシェアを持つイーサリアムの将来性に対する信頼と期待は高く、今後さらに伸びていく通貨の一つだと言えます。
ただ、2016年にスマートコントラクトのプログラムの脆弱性を突かれ、50億円相当(当時集めたファンドの約3分の1)ものイーサリアムが不正に盗まれたTHE DAO事件と呼ばれるハッキングが発生しましたが、この事件を契機にイーサリアムの一部の開発者が本流から分裂し、ハードフォークというアップデートによってセキュリティがより強化されたイーサリアム・クラシック(ETC)へ新たなブロックチェーンで移行しています。
このイーサリアム・クラシックの基本的な性能はイーサリアムと同じであるため(セキュリティ面ではクラシックの方が高い)、今後この2つの通貨が競合する可能性も捨てきれません。
流動性
イーサリアム(Ethereum)は仮想通貨全体の中でトップ3の出来高を誇っているため、出来高からみる相対的な価値は非常に高いと言えるでしょう。
また、出来高に比例して取り扱っている取引所も多く、国内ではほぼ全ての取引所での取り扱いがあります。
銘柄 | 24H取引高(2020/2/3現在) | ランク |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 約 6兆円前後 | 出来高 第2位 |
イーサリアム(Ethereum) | 約 2.3兆円前後 | 出来高 第3位 |
格付け
「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の格付け評価
米国の大手格付け機関「Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社」の評価において、イーサリアム(Ethereum)はこの2019年の格付けにおいて評価対象の仮想通貨全体の中でA-ランクと非常に高く評価されています。
仮想通貨評価機関「DPRating」の格付け評価
次に、仮想通貨専門の格付け機関である「DPRating」の格付けです。
この組織は独自の評価軸でAaa(最高)〜D(最低)のランクで格付けを行なっており、2020年の評価によると、イーサリアム(ETH)は「Aa」ランクとの非常に高ランクの評価を受けています。
出典:DPRating
価格の推移と伸びしろ
価格の伸びしろをテーマに、対ビットコイン建てでの価格変動と、各業界団体、著名人によるこれまでの価格予想を見ていきます。
対ビットコインにおいて、イーサリアムのこれまでの価格変動は下記のチャートのようなものとなっています。
ビットコイン建てで見た際にも比較的価格が安定しており、現在は1ETH=0.025BTC程度となっていますが、イーサリアムについては非常に将来性が高く、仮想通貨の王座に君臨するビットコインに取って代わる可能性を秘めていますので、今後は前例を覆す異次元の高騰を見せることになるかもしれません。
これまでイーサリアムはビットコイン建てで大きなレジスタンス/サポートラインを2017年以降で複数形成しており、この価格が売買を判断する上での重要なタイミングとなります。
- 1ETH = 0.100BTC付近
- 1ETH = 0.052BTC付近
- 1ETH = 0.024BTC付近
- 1ETH = 0.008BTC付近
底値を打って徐々に復活の兆しを見せ始めており、イーサリアムとしての将来性を鑑みると、かつてのレジスタンスを突破して再度上昇を続けることが期待できます。
<価格推移>
日付 | BTC建てETH価格 | 円建てETH価格 |
---|---|---|
2016年12月 | 0.08BTC | 900円前後 |
2017年6月 | 0.15BTC | 42,000円前後 |
2017年12月 | 0.025BTC | 85,000円前後 |
2018年1月 | 0.1BTC | 160,000円前後 |
2018年2月 | 0.11BTC | 100,000円前後 |
2018年9月 | 0.03BTC | 20,000円前後 |
2020年2月 | 0.02BTC | 20,000円前後 |
以下、各界のイーサリアムの今後の価格予想を纏めました。
各予想は、2018年1月の高騰を考えると、比較的控えめな数字となっています。
2018年以降の仮想通貨市場全体の落ち込みから達成出来ていないものが多いですが、今後市場が活性化する中で、予想より遅れて的中してくる可能性があるかもしれません。
<Wallet Investorの予想価格>
これまで数々の価格予想を的中させてきた海外の仮想通貨価格の予想サイトであるWallet Investorは、イーサリアムの価格は2019年に1370ドル(約15万円)まで上昇すると予測しています。
2019年で見ると外れてしまっていますが、2018年1月時点では一度15万円超の価格を達成しているため、イーサリアムの将来性を考えると再度この水準まで上昇する可能性は十分あるでしょう。
<Webbotの価格予測>
インターネット上の膨大なデータを分析し、ビットコインを始め、いくつもの仮想通貨の価格を予測して的中させて話題になったWebbotというロボットがありますが、Webbotの予測によると「イーサリアムの価格は上昇しながら、乱高下を繰り返す」と予測しました。
<マイケル・ノボグラッツ氏の価格予想>
元著名なヘッジファンドのマネージャであり、イーサリアムの投資家で有名なマイケル・ノボグラッツ氏は、今後イーサリアムの価格は1500ドル(約17万円)を超えるだろうと予想しています。
2019年は達成出来ませんでしたが、同氏はこれまでイーサリアムの予測を多く的中させていただけに今後も注目していく必要があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
イーサリアムはプラットフォームの信頼性、汎用性の高さから国内外の多くの企業に注目されて急速に研究開発が進められており、ICOにも多く活用されていることから、今後非常に将来性が楽しみな通貨です。
ビットコインを超えることができる可能性を秘めたメジャーアルトコインの筆頭として、引き続き注視していきたいと思います
イーサリアムを購入できる取引所
イーサリアム(ETH)は以下の国内取引所で購入できます。
・コインチェック(Coincheck)
・BitBank(ビットバンク)
・DMM Bitcoin
・Bybit(バイビット)
使いやすさではコインチェック、手数料ではビットバンクが一歩リードしていますが、全て無料で口座開設できるので、一通り利用してみて気に入った取引所に絞って取引するか、多く保有する場合はリスク分散のために複数の取引所に分けて保管することをオススメします。
<コインチェック>
まずは無料で口座開設
<ビットバンク>
まずは無料で口座開設
<DMMビットコイン >
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